ブックタイトルライフアップVOL.80

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概要

ライフアップVOL.80

LIFE UP | 5高木病院だより ドクターカー運用開始から1年を経て、当院救急医療部の檜垣賢作部長に話を聞きました。 ドクターカーは佐賀大学医学部救急医学講座ご協力のもと水曜・金曜の週2回運用しております。主に心肺停止・急性心疾患、脳疾患、重症外傷に対応し、消防署からの要請により出動しています。ドクターカー要請があれば、大川市消防本部と同時に、医師・看護師が同乗したドクターカーが直接現地に向かいます。 それにより患者さまは一刻も早く医師の診察・処置が受けられるため、搬送中の悪化を防ぐことができ、救命に大きな役割を果たしています。重症の交通事故ではドクターカーからドクターヘリにドッキングして近隣の大学病院へ送るなど、連携体制を整えております。 当院の救急疾患の受け入れでは、地域の特性として高齢者が多いことが特徴です。高齢者は重症化しやすく、移動もしにくいため、救急車を使わざるを得ないことも多いです。それに伴い救急車の受け入れ件数も増えます。 加えて、軽症から重症まで幅広く救急疾患を診られる病院が少ないため、大川市はもとより、柳川市、佐賀市、久留米市、筑後市、みやま市、神埼市など広域から救急搬送を受け入れています。 特に、小児科救急を24時間365日受け入れられる病院は、このエリアでは限られており、小児の救急対応も集中しています。 一般的に寒い時期に増える疾患として、脳卒中や心筋梗塞、急性大動脈解離などの脳・心血管障害、そしてインフルエンザや風邪からの肺炎などがあります。 そのほかに高齢者が注意したいのが「偶発性低体温症」。夏の熱中症ほど多くないのであまり知られていませんが、起こったら命に関わる病気です。もしも、体が冷たく、意識がなく反応がないという状態になっていたら、直ちに救急車を呼んでください。安易に温めると心停止をきたすことがあります。 これまでの例として、独居状態の高齢男性が自宅内で倒れているところを家族に発見され、体温23・2度で搬送されたケースがありました。この方は完治されていますが、完全な一人暮らしだとそのまま死亡した可能性もあります。高齢化が進み、独居の高齢者も増えている昨今、周囲の見守りが大切です。また、行政との密接な連携が必要です。 救急搬送が広域にわたるということは、地域に救急医療を提供できる病院が少ないということ。それを踏まえて高木病院の果たす役割として、諸事情により断らざるを得ないことがまれにありますが「絶対に断らない病院」を目指しています。高木病院は、24時間体制の救急指定病院で、あらゆる軽症者から重症者を受け入れています。年間の救急車受け入れは約2800件。2015年10月には大川市消防本部と連携しドクターカー運用も開始しました。ドクターカーによる一刻も早い診察・治療で救命に大きな役割高齢者、小児を中心に広域からの救急疾患を受け入れ寒い時期は注意!高齢者の偶発性低体温症〝絶対に断らない病院?を目指しますドクターカー運用開始から1年!24時間体制で救急の患者さまを受け入れます救急医療部救急医療部部長・檜垣賢作医師