ブックタイトルライフアップVOL.80

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概要

ライフアップVOL.80

LIFE UP | 3医療法人社団高邦会介護老人保健施設水郷苑 施設長 大田 明英おお たあきひで社会福祉法人高邦福祉会柳川療育センター 施設長髙嶋 幸男たかしまさち お医療法人社団高邦会名誉理事長山口 雅也やまぐちまさ や医療法人社団高邦会高木病院 病院長工藤く どうしょう医療法人社団高邦会福岡山王病院 病院長中村 元一なかむらげんいち医療法人社団高邦会柳川リハビリテーション病院 病院長樋口 富士男ひ ぐちふじお医療法人社団高邦会みずま高邦会病院 病院長東島 正泰ひがしじままさよし医療法人社団高邦会有明クリニック 院長山内 佑哉やまうちゆう や 本格的な超高齢化社会を迎え、高齢者が安心して自宅や地域で生活していくための医療福祉サービスが求められます。水郷苑は開設して24年目に入り、さらに地域に密着した在宅復帰・在宅生活支援・リハビリ施設として、「自分の親をさらには自分自身も入りたい施設」を目指して良質なサービス提供に努めてまいります。 柳川療育センターは昨年5月に新築移転して、入所棟が拡大し、外来の診療・リハビリ・通所等の在宅支援も大きく便利になりましたので、今年は各職種の専門性を一段と高めて、力を統合して、利用者の方々に優れた療育を提供します。他の医療機関や療育施設とも協調し、広い地域の在宅障害児者の療育をネットワークで支援するように努めます。 今春、国際医療福祉大学の医学部が、千葉県成田市に誕生します。学会や医師会の反対を乗り切っての船出です。その際問題となった医師不足は、依然として解消されていません。大川や柳川、みずまでも同様です。地方における生活・職場環境の改革、研修医の教育・接遇の見直し、有能な事務職ほかの専門職の確保は、高邦会が抱える課題です。 当院は今年で創設107周年を迎えました。本年は、地域医療連携の中核となる初期臨床研修基幹病院として、救急車対応件数、手術件数、看護必要度、紹介・逆紹介率、初期研修医応募数などを更に伸ばすとともに、昨年強化された呼吸器外科、心臓血管外科の発展を図ります。また、シミュレーション・センターの稼働も予定しております。 今年9年目を迎えますが、毎年前年を上回る実績を残せ、昨年度は償却後の当期利益が黒字に転じました。また、昨年から関節外科センター長に内藤正俊先生、血管外科部長に星野祐二先生、耳鼻科部長に嚥下障害が専門の安達一雄先生、外科部長に消化器内視鏡外科が専門の山本学先生をお迎えし、ますます質の高い医療を提供して行く予定です。 柳川リハビリテーション病院では、昨年6月より人工関節置換手術を開始しました。それに伴い、クラス100のクリーンルーム手術室を完成させ、より高度な感染予防を行っています。今年も患者さま一人一人に合った治療を大事にし、できる限り多くの患者さまに希望を与えられるよう、最善を尽くしたいと思っております。 当病院は急性期病院での治療を終えた患者さまが、1日も早く住み慣れた地域や家庭での生活に復帰されるよう努力しています。医師、看護師、リハビリテーションスタッフ、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士など専門職によるチーム医療の充実を図り、地域社会から愛され、親しまれ、心温まる病院をめざしていきたいと思っています。 脳血管障害後遺症や神経難病などにより、通院が困難な患者さまや「人生の終末期を住み慣れた自宅で」とお考えの方などに、訪問診療にて医療を提供してきました。一昨年におおかわ交流プラザに移転し、デイケアの利用者さまの体調管理も行っています。グループの病院との連携を強化し、患者さまの身になって医療を提供するために励んでいきます。