ブックタイトルライフアップVOL.80

概要

ライフアップVOL.80

2 ｜ LIFE UP想以上の出願結果は本学の医学部に対する期待の大きさではないかと存じます。　2020年には、成田市畑ケ田地区に640床規模の附属病院を新設する予定です。国際遠隔画像診断センターや感染症国際研究センターなどを設置するとともに、10カ国語に対応できるスタッフの配置、ハラル食など各国の食事の対応、宗教関連施設を設置するなど、2020年の東京オリンピック・パラリンピックも見据えながら世界的なハブ病院をめざします。　国際活動につきましても、19の国・地域で35の大学･機関･病院と協定を締結するなど、昨年は海外における協定先が拡大いたしました。医学部新設にあたっても、東南アジア諸国と留学生受け入れのための協定を締結いたしました。ベトナム・ラオス・カンボジア・ミャンマー・モンゴル・インドネシアを中心とする各国との連携を図りながら、政府推薦による全国トップクラスの成績優秀な留学生が集まりました。昨年10月よりすでに日本語教育が始まっており、将来、母国の医療を担うリーダーとして養成するため、毎年6億円のフルスカラシップを用意し在学期間中の生活費や授業料などを全額負担して支援いたします。さらに、ベトナムに対する医療協力を推進するため、チョーライ病院において日本式の人間ドックを提供する健診センターを本年中頃いよいよオープンする予定です。開学以来、本学が力を入れてまいりました海外の大学や病院との連携についても、引き続き関係強化を図るとともに、一層の国際医療貢献をめざします。　九州におきましては、今年は福岡保健医療学部の医学検査学科の第1期生が卒業する年であります。臨床検査技師としての夢と希望をかなえるため、本学で学んだことを礎にして国家試験に多くの学生が合格できるよう健闘を祈っています。　昨年5月に柳川療育センターを柳川市三橋町に移転新築いたしました。入所定員や日中一時支援の定員を増加して療養機能を強化するとともに、児童発達支援事業を拡充して通所支援も充実させ、療育・発達障害分野において日本有数の規模を誇る施設となりました。柳川リハビリテーション病院もクラス100のクリーンルーム手術室が完成し、人工関節置換手術が出来るようになりました。　高木病院・福岡山王病院におきましても、引き続き、急性期から慢性期、予防医学に至るまで高度で専門性の高い医療をご提供できるよう、より一層地域医療に貢献してまいります。　関東には3カ所あって九州にはなかった特別養護老人ホームですが、昨年11月に大川市で起工式を行いました。今年11月に完成し、来春からの運営を目指しますが、こちらも国際医療福祉大学・高邦会グループとして誇れるような施設にしていきたいと思います。　本年もグループ教職員一丸となって取り組んでまいります。最後に、新しい１年が皆さま方にとって充実したよい年でありますよう祈念いたしまして、私のごあいさつとさせていただきます。優秀な留学生集まる国際医療貢献めざす日本有数規模の柳川療育センター完成一層充実した九州の各施設盛会だった合同新年会