ブックタイトルライフアップVOL.79

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概要

ライフアップVOL.79

2 | LIFE UP 画像診断は病気・病変の発見と病気の確定、そして治療方針の決定に大きな役割を果たします。そのためには、診断機器の充実はもちろん、正しい診断ができる医師がいることが重要です。 工藤病院長がセンター長を務める「放射線画像診断センター」では、最高水準の最新機器を備え、経験豊かな専門の医師が常駐しています。 特に最新の320列エリアディテクターCTでは、1回転で320列 (16センチ)の撮影が可能で、短時間に広い範囲の精緻で立体的な画像が得られるため、絶えず動く心臓の診断にも威力を発揮しています。心臓を栄養する冠動脈だけを抜き出した画像も可能で、閉塞箇所の特定や、手術のシミュレーションに役立ちます。 脳や脊髄病変のほか、頭蓋内の小さな動脈瘤や頸部動脈の狭窄部分なども鮮明に映し出すことができるのがMRIです。放射線ではなく強力な磁気を使う機器で、造影剤を使えば、乳がんや肝臓がんも鮮明に映し出すことができます。当院では3.0テスラ、1.5テスラMRI装置の2台を設置しています。 がんの早期発見や経過観察に効果的なのがPET -CTです。例えば、肺がんなどの早期発見はもちろん、発生部位やリンパ節転移の有無も判別できるため、より正確で適切な手術や治療が行えます。そのほか、高齢者に増えているCOPDなどの慢性呼吸器疾患の診断にはCT検査を用います。 このように高木病院では疾患別に診断機器を使い分け、患者さまに最適な治療を提供しています。短時間で正確な画像が得られる320列エリアディテクターCT疾患ごとに診断機器を使い分け、最適な治療を提供頭蓋内の小さな病変も映し出す、3.0テスラMRICT再構成像:骨格および動脈系MRI頸部~頭部血管像:右内頸動脈狭窄あり最新機器を駆使し、病気を早期発見・早期治療!放射線画像診断センター 当院「呼吸器センター」(呼吸器内科・外科)では、放射線画像診断センター、放射線治療センター等と連携。慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支喘息、肺がんをはじめ、呼吸器のあらゆる疾患の発見から治療まで、専門職がチームでサポートしています。 特に日本人の「がん」による死亡の中で最も多い「肺がん」には、呼吸器内科・外科の連携により、疾患の発見から手術、抗がん剤治療や長期管理まで、一連の治療を高いレベルで効率よく行っています。今春には福岡大学の協力のもと常勤医2人を迎えてより体制が充実。肺がん手術は、開胸、胸腔鏡手術のいずれにも対応しています。 また呼吸器の疾患は、専門的な検査を必要とすることも少なくありません。気管支や肺胞の障害の詳細を評価できる最新式の呼吸機能測定装置や、心肺運動負荷試験装置などを備え、より的確な診断・それぞれの患者さまに最適な治療の提供を行っています。 今年8月からは、重症喘息の患者さまのために温熱療法を開始いたしました。あらゆる呼吸器疾患に専門職がチームでサポートしています?呼吸器センター?呼吸器外科ー胸腔鏡手術