ライフアップVOL.77

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ライフアップVOL.77

8|LIFE UP柳川市上宮永町の柳川療育センターが、約4キロ離れた同市三橋町棚町に移転・新築されることになりました。起工式は今秋の予定。入所定員が大幅に増えるほか、児童の発達支援センター開設や発達リハビリテーションなどで外来機能を充実させる一方、最新の医療設備、発達障害の研究施設などを備えた九州でも有数の施設に生まれ変わります。運営する社会福祉法人高邦福祉会の高木邦格理事長はグループの各種会合で「療育と発達障害の分野で日本を代表する施設にしたい」と話していますセ。ンターによると、現在の約10倍もある約1万8000平方メートルの敷地に、鉄筋コンクリート3階建て(延べ床面積約1万平方メートル)の大規模な施設建設を計画しています。柳川療育センターは、重症心身障害児(者)の方が入所して医療的ケアを受ける医療型障害児入所施設・療養介護・短期入所・日中一時支援・通所支援・外来訓練・療育相談などを行っていますが、移転新築の最大の特徴は、入所定員が55名から110名、短期入所・日中一時入所支援の定員も5名から10名に増えることです。在宅重視という国の方針はあるものの、保護者らの強い要請もあって増床が認められました。施設規模が大きくなることによって、病棟も3つになり、障害の程度や機能に合った看護、療育が行われるようになりますさ。らに、発達障害の児童を支援するセンターを開設。施設が持っている総合力を使って外来訓練も充実させ、新たな広いスペースを利用してグループ療育にも取り組む方針です。髙嶋施設長は「在宅の障害児・者の利用が多くなり、施設の拡充は望まれていました。利用者がハッピーに過ごせるような施設にしたい」と語りました。また、今後とも外来リハビリテーションに力を入れる一方、グループの関連病院はもとより、久留米大学病院や近隣医療施設との連携を重視する考えを明らかにしました。移転地は九州自動車道みやま柳川ICから約10分。これまでも福岡市をはじめ、佐賀、熊本などからの利用者もあり、利便性が増しそうです。◇柳川療育センターが実施する支援のうち「短期入所・日中一時入所」は、居宅で介護を行う人が疾病などで介護ができない場合、障害児(者)らが短期間(日中一時)入所利用し、身体、その他の状況、置かれている環境に応じて入浴、排せつ、食事の介助、その他の支援を実施。「通所」(児童発達支援・放課後等デイサービス・生活介護、予定定員30人)は在宅の障害児(者)に対し、日常生活における基本的な動作の指導、集団生活の適応訓練、日常生活の支援、その他の身体機能または生活能力の向上のための援助を行っています。重症心身障害児(者)…重度の知的障害と重度の肢体不自由が重複し、発達期に発症し、医療的ケアが必要な障害児(者)。発達障害…発達障害者支援法には「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。柳川療育センター移転新築柳川市三橋町へ入所定員110名に倍増柳川リハビリテーション病院西鉄徳益駅至久留米三橋瀬高バイパス至大牟田新築移転地柳川療育センター(現在地)