ライフアップVOL.77

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ライフアップVOL.77

LIFE UP|5急性期部門の新棟への引っ越しに伴って、既存棟の大幅なリニューアルが計画されています。具体的な仕様やスペースの配置は検討中ですが、9月下旬には一部、工事が始まります。根底に流れるのは、「患者さま本位」の病院としての改修。診察前後の待ち時間を有意義に過ごしていただくために「公共スペース」の設置などを検討しています例。えば、図書コーナーを設けたり、カフェや売店を充実したりする方針。また、いくつかの病棟が新棟に移るわけですから、本館部分も相当、部屋が空きます。そこに、何もかも詰め込むのではなくて、「診察室の拡充」を考えています。つまり、患者さまは広い部屋でゆったりと診療を受けることができるようになります。このほか、早期発見、治療で人間ドック、健診の重要さが指摘されています。そこで、予防医学センター、産業健診センターを拡充して患者さまに対応するほか、メディカルクラブラウンジを新たに設け、レストランオーヴを拡張するなど会員様に快適さをお届けする計画です。そのほか、薬局の拡充、検査部の充実化、療養病棟、内科系病棟のリニューアル改修、産科病棟の分娩室に麻酔器を導入し、緊急の帝王切開に対応できる態勢を整えるなどの計画を進めています。また、C棟がんセンターに最新の強度変調放射線治療(IMRT)装置を導入。病巣部をピンポイントで正確に照射できるようになり、副作用の問題もほとんど解消されます。外科手術、化学療法と組み合わせ、患者さま一人ひとりに合った最適な治療をご提供します。IMRTは年明け頃の稼働予定です。既存棟のリニューアルの中で特に力を入れているのが、検査部門の大幅な拡充です。既存の本館2階の検査室、3階の生理検査室に加え、新棟2階の手術フロアに検体検査室を新設し、本館4階の旧手術室・ICU等のフロアは全て検査のスペースとなり、遺伝子検査および病理の検査室として整備します。手術時に病変組織をとり、速やかに検査して診断する術中迅速病理診断や、手術で摘出した臓器・組織についてさらに検査するなどの手術室との連携のほか、連絡通路の開通により直結する同グループの国際医療福祉大学大川キャンパスとも連携し、微生物検査や遺伝子検査などの外部委託で行っていた検査を院内で導入するなど、アカデミックな視点で検査の充実を図ります。また、当院は同大学の実習施設でもあります。学生が大学と病院を行き来しやすくなり、早い段階から病院見学などを行うことにより、臨床に強い実践力のある人材育成を図ることもねらいのひとつです。検査部門がフロア拡充しさらに充実最新の放射線治療や公共スペースの拡充も全館リニューアル最新の放射線治療(IMRT)装置新棟(左)と連絡通路で繋がる国際医療福祉大学D棟