ライフアップVOL.76

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ライフアップVOL.76

高木病院だより地域医療において、病院と診療所が連携して医療を提供する「病診連携」の役割が高まっています。2013年11月28日、連携する医療機関を招いた初めての「感謝の集い」を実施した高木病院。地域医療連携部長の檜垣賢作医師に病診連携の現状などをうかがいました。――地域の中核病院として、高木病院が求められている役割は。檜垣地域医療連携部長(以下檜垣部長)当院の医療圏は大川市、久留米市南部、三潴郡、柳川市、佐賀市南部で、年間約2600台の救急搬送に対応しています。広い範囲の患者さますべてを、一つの病院で引き受けることはできませんので、当院の役割は1急性期診療2休日・夜間の診療3急病(救急車)への対応と考えています。地域の医療機関から紹介を受けて治療を行い急性期を過ぎると、元の医療機関に患者さまを再紹介する――これが病診連携の仕事です。より専門的な領域を当院が担うわけです。――連携についての状況はいかがでしょうか檜。垣部長以前から地域医療連携室が活動しているんですが、医師がメンバーに入っていなかったので連絡が円滑にいかなかった面がありました。2年前に私たちが「地域医療連携部」を立ち上げてからは、医師会の先生方、医師同士がコミュニケーションを密にすることによって、連携がスムーズにいくようになりました。それと、各医療機関に役割分担が認識されるようになったと思います。――「感謝の集い」の感想は。檜垣部長「高木病院まで出向いてよかった」と言う医師会の先生方の声を聞きました。この「感謝の集い」でこれまであった個人と医師会の先生方のつながりはもちろん、地元の病院との関係が深まりましたので、病診連携を一層進める上でも毎年定期的に開催したいと考えています。このような関係強化により当院で急性期を終えた患者さまを、医療機関に紹介することで、当院の業務も円滑になります。さらに、地域を担う医師会の先生方の仕事もうまくいくようになります。――当面の課題は何でしょうか。檜垣部長今後病診連携は必須となり、医療レベルはアップしますので、地域の医療機関の先生方との連携を深めて円滑な業務を行えるようにしたいと思います。各自バラバラにやっていてはムダが多くなり、ムダを省かないと医療のレベルを維持することが出来ませんからね。病診連携は医師だけでなく、電話受付など関係する事務職員全体の認識も重要だと思います。◇「第1回紹介医療機関との感謝の集い」は、高木病院大カンファレンスルーム、レストランオーヴで開かれ、医師会の多くの先生が参加。岩坂剛病院長と早渕尚文・高邦会放射線治療センター長の講演後、懇親会で当院の医師と交流しました。病診連携の役割、一層高まる――地域医療連携部の檜垣部長インタビュー高木病院地域医療連携部部長檜垣賢作救急医療部(外科)部長ICU部長当院と患者さま、地域の医療機関の先生方とをむすびます感謝の集い8|LIFE UP