ライフアップVOL.76

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ライフアップVOL.76

高邦会NEWS高邦会NEWS臨床研修医が指定病院で研修を希望する判断材料のひとつになるのが、研修プログラム(カリキュラム)の内容。高木病院は研修医のさらなるスキルアップを図るため、魅力的で地域の特性にも目配りした独自のプログラム改訂に取り組んでいます。初期研修の後、3~4年間の後期研修をして同病院に勤務すれば、これまで培った患者さまとの信頼関係が密になり、患者さまにとっては、安心して診療が受けられると期待されています。新医師臨床研修制度の創設(2004年)に伴い、免許を取得したばかりの医師は臨床研修病院で指導医の教育を受けながら2年以上の初期研修が義務付けられました。厚生労働省などによると、義務化の背景にはこれまで多くの研修医が大学医局に残り、研修も専門の診療科に偏っていたので、「病気は診るが、人は診ない」と言われていました。このため、プライマリ・ケア(総合的な医療)の基本的な診療能力を身につけることや、アルバイトをせずに研修できる環境を整えようと設けられたのがこの制度です。高木病院での初期研修は内科、救急部門、地域医療(リハビリか在宅の選択制)を基本として、外科部門、麻酔科、小児科、産科婦人科、精神科および選択科を2年間で研修します。高木病院のプログラムの強みは、福岡県内に柳川リハビリテーション病院、福岡山王病院、柳川療育センターなどグループの協力型施設が近くにあることや、国際医療福祉大学三田病院(東京都)、山王病院(東京都)、国際医療福祉大学病院(栃木県)など他のグループ病院での研修を組み入れることもでき、バラエティーに富んでいるところです。特徴は「完結」「横断」「大学」の3形態――後期研修プログラム後期研修は、専門的な要素より魅力ある研修プログラム改訂に取り組む――高木病院(予防医学センター婦人科)、大淵紫先生(産婦人科)、岡本典子先生(腎臓内科)の3人を含めて全国から計33人の先生方が参加しました。他病院の医師も多数参加するワークショップで、グループの社会的貢献と受け止められています。また、このワークショップで指導したのは、齋藤宣彦・国際医療福祉大学客員教授や、グループの臨床研修業務に関わる指導医が、2日間の熱心な研修を行いました。が加わるので佐賀大学医学部などの協力を得て、関係部門が具体的なプログラム改訂に向けた作業を進めています。2年間の初期研修を終えた研修医は、専門性を高めるために自身で決めた進路に即した診療科で後期研修を受けます。後期研修についてはプログラムが専門領域のスキルアップを左右するため、病院の選択に神経を使う後期研修医も少なくありません。高木病院の「後期研修プログラム専門医養成コース」は大別すると1高木病院完結型2グループ横断型3大学病院連携型の3パターン。それぞれの研修病院の特徴・強みを生かした研修プログラムは、4年目以降の専門医の取得はもちろん、選択を通じて、希望に合った専門分野をより深く学び、その手技を習得できるように工夫されています。また、高木病院は県南部の拠点病院であり、ハイレベルな臨床経験が可能です。さらに、グループの多彩な研修施設や佐賀大学医学部附属病院など、協力を得た大学病院との連携も魅力のひとつです。指導医は臨床研修医に果たす影響大研修医に影響を与えるのが指導医の存在。診療科の楽しさ、医師としてのあるべき姿などを示し、身近な先輩として慕われる関係になることもあります。福岡市内で行われた臨床研修指導医の養成ワークショップ(国際医療福祉大学・高邦会グループ主催)には、高木病院の松尾憲人部長修了証書を手にする高木病院の3人■「後期研修プログラム専門医養成コース」全体図4年目以降1高木病院完結型2グループ横断型(例)3大学病院連携型(例)専門医の取得、および高木病院またはIUHWグループ病院での常勤医師3年目高木病院2年目高木病院1年目高木病院3年目IUHWグループ関連施設2年目高木病院(または福岡山王病院)1年目高木病院3年目高木病院2年目連携大学病院1年目高木病院LIFE UP|5