ライフアップVOL.76

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ライフアップVOL.76

TOP I C S高木、福岡山王、柳川リハビリテーションの各病院と高邦会在宅医療介護事業部・事業所の看護師やコメディカルらによる恒例の研究発表会が、年末から1月下旬にかけて各地区であり、介護の現場で利用者さまや入所者さまのQOL(生活の質)向上につなげた事例など、一年間の成果が報告されました。事例発表、討論を通じて業務改善につなげるのが目的。柳川リハビリテーション病院では21回目の伝統ある「看護研究発表会」が行われました。国際医療福祉大学大川キャンパスで開かれた在宅医療介護事業部の「第11回事業所発表交流会」には、有明ヘルパーステーション、おおかわ訪問看護ステーション、福岡山王病院通所リハビリテーションなど計14施設が参加。総合テーマを「原点改起」とし、原点に立つのみではなく、さらに飛躍し続けることでQOL向上、ケアの本質を考える機会になるとの思いを込めました。このうち、「畑仕事をもう一度やりたい」のタイトルで発表した、みずま通所リハビリテーションセンターは「元気な時のように畑仕事をしたい」と希望する歩行障害のあるお年寄りの思いに寄り添った約3か月間の取り組みを報告し最優秀賞に選ばれました。問題点を洗い出し、長期・短期の目標を立てたうえで支援を行いました。その結果、スコップを持って土を耕すことが出来たと言います。発表グループは「園芸作業と自主訓練を同時進行で実施しました。園芸作業だけでは畑に入る動作は出来なかったし、自主訓練だけだと畑仕事へのビジョンが持てず、やる気につながりませんでした。楽しみとビジョンを持ってもらいながら訓練することが重要」と締めくくりました。講評で「利用者へのアプローチの明確さ、目標達成に向け、計画、実施がしっかりしていた」などと高い評価1年間の研究成果を報告――病院、在宅医療介護事業部の発表会を得ました。テーマを深く考察このほか、各発表会で、包帯法の説明や実技の勉強会によって起立性低血圧の予防に関する看護師同士の認識を一致させたケースについてや、「30歳~60歳代の食生活の傾向」、「院内サービス向上」、「業務効率化への取り組み」、「緩和治療における放射線室の役割」など、それぞれのテーマで深く考察し、研究成果を業務に生かしたいとの熱意が感じられました。高木病院の九州地区研究発表会で田中明美看護部長は「職種を超えて研究成果を共有できたことをうれしく思います。チーム医療の重要性を実感しました。今後の医療の質向上につながることを大いに期待しています」と話していました。事業所発表交流会の最優秀賞に選ばれたみずま通所リハビリテーションセンターのみなさん質疑応答や活発な意見交換が行われた九州地区研究発表会LIFE UP|21