ライフアップVOL.75

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ライフアップVOL.75

福岡山王病院だより娩を中心にしたものです。しかし、これと併せて注目したいのが、陣痛の痛みを和らげつつ、自身の力で出産をする和痛分娩(硬膜外麻酔)です。出産する際の痛みを和らげながらも「出来るだけ自然分娩による出産をしたい」と考える妊婦さんが年々増加しており、当院でも、和痛分娩を希望される妊婦さんが増えています。和痛分娩は、精神的にも、肉体的にも、リラックスして出産に臨むことができ、また産後の回復も早く、当院では平成24年度、約24%の妊婦さんが和痛分娩で出産いたしました。和痛分娩は、麻酔科医と産婦人科医の連携が不可欠です。当院の場合、麻酔科の医師は8名の体制となっています。(2013年10月現在)快適な環境で出産療養、子育ても出産を控えて不安を抱える妊婦さんにとって、病院の環境は大変重要なもの。開院から5年目を迎える当院では、妊娠初期からリラックスして通院出来る産科外来をはじめ、出産時には陣痛から分娩、療養までを1か所で過ごすことができるLDR室の完備、そして、出産後は、ホテル仕様の個室でゆっくりと療養や育児ができるトータルな療養環境を整備しています。また、入院時の食事には力を入れており、加工食品を一切使用せず、天然出汁を基本にした、薄味での調理を行っています。特に、母乳を与える役割のある母親にとって、出産後の食事は重要と考えています。管理栄養士、調理担当者が連携しながら、美味しく、安心していただける料理女性のニーズに応える出産への取り組み産婦人科医が充実新聞やTV、インターネットで〝医師不足〟といった言葉を目にしたことはありませんか。地方によっては、勤務医の不足といった問題も浮き彫りになっています。中でも、婦人科・産科、小児科の医師の不足は今後顕著になりそうです。さて、そのような社会背景にも関わらず、当院の産婦人科は、医師の体制が大変充実していることが大きな特長です。中村元一福岡山王病院病院長が率いる当院の産婦人科は、日本産科婦人科学会認定の産婦人科専門医が11名(うち6名が女性)も勤務する充実した体制となっています。当院婦人科は、年間1000件を超える内視鏡治療の実績を残しており、2012年婦人科内視鏡治療実績の調査(読売新聞社調査・2013年7月7日掲載)によると、この実績は、九州では第一位、全国的にも第二位という高さです。また、当院産科には、29名もの助産師がおり、妊娠初期の段階から、きめ細かに妊婦さんをサポートしています。(医師・助産師の人数は2013年10月現在)また、27の診療科目を擁しているため、妊婦さんの出産までの健康を、1つの病院内で管理することができるのもメリットです。小児科、NICU(新生児集中治療室)もありますので、産後は、赤ちゃんのかかりつけの病院として利用することも可能です。和痛分娩(硬膜外麻酔)を実施当院の分娩実績は、自然分日本人女性が生涯に産む子どもの数(2012年・合計特殊出生率)は1・4人、世界平均2・5人と比較すると低い数値になっています。しかしながら、多くの女性は、数少ない出産だからこそ大切に考えており、氾濫する多くの情報の中から選択をし、自分なりの理想の出産を描きながら出産を迎えています。福岡山王病院では、多様化する女性たちのお産に対するニーズに応えるためにも、妊娠から出産、産後まで、母親となる当事者はもちろん、赤ちゃんそして父親やご家族をもサポートする体制を、産科スタッフを中心に確立。開院から5年目を迎え、約1000件の出産の実績を挙げました。当院の〝出産〟への取り組みについて紹介いたします。出産後のお祝い膳は、家族と共に院内のレストラン「オーブ」で産婦人科チームLIFE UP|13